専門学校や大学を中退した留学生を雇用することはできるか

留学ビザを取得して日本の大学や専門学校へ通っていた外国人留学生が学校を中途退学した場合に、就労ビザ(技術・人文知識・国際業務など)へ変更して雇用することはできるのでしょうか。就労ビザ以外には、どのようなビザへ変更することが考えられるのでしょうか。

以下では、留学生が退学したときに必要となる手続きとあわせてご説明しています。

就労ビザ(技術・人文知識・国際業務、技能)へ変更できる場合

留学生が学校を卒業しないで中途退学した場合、就職活動をするためのビザへ変更することができません。

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そのため、留学ビザの在留期限までに就労ビザなどへの変更申請をおこなう必要がありますが、大学や専門学校を中退した外国人が就労ビザへ変更することは、一般的に難しいでしょう。

なぜなら、「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するためには、専門学校卒や大学卒などの学歴や、学歴(専攻科目)と職務内容との関連性が必要となるからです。

また、「技能」ビザを取得するためには原則として10年以上の実務経験が必要ですが、専門学校や大学を中退した外国人が10年の実務経験年数をクリアーしていることは稀だからです。

もっとも、就労ビザへ変更できないことが多いというだけで、次のような場合には専門学校や大学を中退した外国人も在留資格を「留学」→「技術・人文知識・国際業務」へ変更することができます。

  1. 母国で大学を卒業している
  2. 大学を中退する前に、専門学校を卒業している
  3. 大学を中退する前に、短大を卒業している
  4. 10年以上の実務経験がある

これらのケースに当てはまる場合でも、就労ビザへの変更申請をおこなう際には、中退した理由等について合理的な説明をする必要があることに注意して下さい。

1)母国で大学を卒業している場合

日本の大学を中退しても、日本の大学へ留学する前に母国や他国で大学を卒業していれば、就労ビザへ変更することは可能です。「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するために必要とされる学歴は、日本の大学であるか海外の大学であるかは問われません。

ただし、海外の大学には、 大学という名称であっても「学位」を取得できないところもあります。大学卒でも「学位」を取得できなければ、「技術・人文知識・国際業務」との関係では学歴要件をみたさないので、個別に注意が必要になります。

2)大学中退前に専門学校を卒業している

大学は中退していても、大学へ入学する前に専門学校を卒業していれば、専攻に関連する職務について「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得できる可能性があります。

3)大学中退前に短大を卒業している

日本の4年制大学へ進学する前に、短期大学を卒業している外国人も少なくないと思います。

短期大学も就労資格との関係では学歴要件をみたすので、「技術・人文知識・国際業務」ビザへ変更できる可能性があります。

4)10年以上の実務経験がある

大学や専門学校へ進学する前に、就労しようとする職務について10年以上の実務経験があれば、学歴に関わらず「技術・人文知識・国際業務」ビザへ変更することが可能です。

同じく調理師やコックとして10年以上の実務経験があれば、「技能」ビザへ変更することによりコックや調理師として雇用できる可能性があります。なお、専門学校や大学に在籍中のアルバイト経験を実務経験に含めることはできません。

日本人の配偶者等や家族滞在ビザへ変更する場合

中退された理由が結婚や妊娠、出産であれば、次のような在留資格へ変更できる可能性があります。

  • 日本人の配偶者等
  • 永住者の配偶者等
  • 定住者
  • 家族滞在

留学生が退学した場合に必要となる手続き

留学生を受け入れていた教育機関は、留学生が退学したときは14日以内に法務省令で定める事項について、法務大臣に対して、中長期在留者の受入に関する届出をおこなうようにしてください。

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